インドの考え方と輪廻。
現在の世の中で、カースト制は人種差別として捉えられて、
インドが国際的に発展していくなかで様々な抵抗もありながら、
法律上はこのカースト制は廃止されている。
ただいくら制度が廃止されても、
文化的な背景や宗教的な側面からインドのカーストは今も根強い。
カーストは階級を表す言葉で、
そのカーストによって立場や社会での役割(仕事)が細かく仕切られている。
そして階級にすら属さない人々もいる。
インドの国教であるヒンドゥー教では、
これらの階級は前世での行いによって次のカーストが決まるとされている。
すごーくおおざっぱにいえば、
だから、低いカーストに落ちたくなければ、怠けずに一生懸命がんばれということ。
そして、今のカーストを受け入れて、しっかりと今世でのダルマ(役目)を果たしなさいということが根本にある。
昔からインド人には辛いことが苦しいことが多かったのかもしれない。
そして理不尽なことや格差が大きかったのかもしれない。
どうしてインドでヨガが生まれたのか、どうしてインドが宗教大国なのか、
考えをいろいろぐるぐると巡らせていると、
まだまだヨガの本質を理解することは難しいんだなと思う。
物事には良い面と悪い面が必ずある。
そして、必ずしも人は自分の行きたい人生を生きれる訳でもないということ。
やりたいことだけをして生きれる時もあれば、
逆にやらなければならないこともあるということ。
できれば前者のように自分の好きな物や人に囲まれて、
のびのびと人生を生きていければ楽しいけれど、
どうしても自分には超えられない壁があったり、
どうしてもやらないといけない役割を持つこともある。
自分自身を納得させる為に輪廻という考え方やカーストがあるのだとすれば、
それはある意味、人を楽にさせるものなのかもしれない。
今の人生ですべてをやり遂げようとせずに、
次の人生があって、そこでまたやりたいことが出来るんだと、
どうだろう。
未来に思いをはせることが出来たなら、人は幸せになれるのかなぁ。
正直ちょっとまだわたしにはとても難しい問い。
もう数十年して、人生のゴールに近づいてきたらゆっくり考えたいと思います。
今はまだ今を生きるのに精一杯。
息子は産まれて三ヶ月が経ちました。
日々、確実に成長していく姿は本当に逞しい。