南インド/ヨガ旅行記/クリシュナマチャリアのヨガ
2011年、初めてKYMを訪れたときの話。
KYMは南インドの都市チェンナイにある「クリシュナマチャリアヨガマンディラム」です。チェンナイ市内の最寄り駅(Mandaveli)から徒歩10分くらい。
私はここで、ヴェーディックチャンティングと、ヨガセラピーを受講してきました〜。
今回はその紹介を少し。
ヴェーディックチャンティング。(マントラ)
クリシュナマチャリアの教えの中では、とても大切にされている伝統的なヨガのツールの一つです。ヴェーダを詠唱することをさします。
ヴェーダはサンスクリット語で知恵を意味するVidという言葉が語源となっています。
ヴェーダは古くからインドで伝承されてきた重要な教えで、人が生きていく上で必要なあらゆる知識の源とも言われ、ヒンドゥー教の聖典ともさせています。
文字が無い時代から口頭のみで伝承され、1500年ほど前に文章化、そして現在に伝わってきたました。
現在でも、基本であるサンスクリット語のひとつひとつの音が変化しないよう口頭伝授が大切に守られています。サンスクリット語は代表的なインドの古語で、日本では梵語ともいわれています。聖なる音と呼ばれ、かつて聖者さんが瞑想中に聞いた音がサンスクリット語の始まである。という説もあります。
KYMでのチャンティングの練習も基本先生と生徒一対一で行われ、口頭で教えられていました。1クラス50分間の授業なのですが、何せ、集中して受けていると結構どっと疲れてしまいます。
サンスクリット一つ一つの音の出し方や、長さや高さなどシンプルなことなんですが、
どうして出来ないのだろうと思ってしまうくらい難しい。
練習は厳しく、ちゃんとした音が出せるようになるまで、何度も繰り返し繰り返し練習を行います。
でも、正しく伝えられているからこそ、ヴェーダの詠唱は本当に美しい。
多くの生徒さんがチャンティングを聞きながら涙してしまうことがあります。もちろん私もその経験者。でも、理由はなぜか分からない。不思議です。
ヴェーディックチャンティングやマントラについてはまた追って UPしていきます。
ヨーガセラピー。
セラピーも、一対一で行われます。
まず、コンサルテーションを行い、今の状態や問題について先生と話します。
自分が改善したいことや、要望があればその時に伝えておきます。
いくつかポーズをしたり、先生の質問に答えたりしながら、ヨガのプログラムを作ってもらいます。そして、プログラムを毎日決められた時間に練習をします。
1週間程度経過した後、再度KYMへ行きまたプログラムを確認しながらコンサルテーションを受けます。そうやって生徒にあったヨガのプラクティスを作っていくのがKYMで行われている方法です。
実際、地元インドの方々もたくさんKYMを訪れていて、その多くが身体につらい箇所や悩みがあったり、精神的な不安のあること等を相談しにきていました。
文字どうり、セラピーとしてヨガを行っている場でした。
クリシュナマチャリア先生の話でこんなことを私の先生から聞いたことがあります。
ある1人の女性が先生のもとを訪れ、先生に泣きながら喜びを報告していたそうです。
その女性は眠れないという相談をしたそうです。
そして、クリシュナマチャリア先生にいただいたプラクティスを行い、何年かぶりに快眠することができたそうです。
どんな練習を先生がその女性に作ってあげたのか、また女性が寝れないということで、実際どれほど苦しんでいたのかは分かりませんが、ひとりひとりに合わせたヨガの練習を作るべきであるというクリシュナマチャリア先生の教えは現在のヨガの中でも大切にして私自身もヨガを指導していきたいと思っています。
そういう意味で、インドのKMYで行われているようなヨガセラピーを体感できたことは日本でヨガを行うにあたりとても貴重な経験となっています。
クラスはメールで事前予約をして受講することもできましたが、
私の場合は事前予約なしで、直接KYMに行って詳細を確認する感じでした。
英語で対応してもらえます。
ちなみに、、、
今年訪れたKHYF(現SKY)でもチャンティングレッスンは受けられるはずです。
http://amiue-yoga.hateblo.jp/entry/2013/09/21/172157
南インド/ヨガ旅行記/クリシュナマチャリアのヨガ 空港〜ホテル編
http://amiue-yoga.hateblo.jp/entry/2013/09/20/121049
南インド/ヨガ旅行記/クリシュナマチャリアのヨガ 交通手段編
http://amiue-yoga.hateblo.jp/entry/2013/10/05/144857