祈詩とマントラ
マントラというと一般的には仏教でのお経を想像する方が多い、
お経に使われている梵語がサンスクリット発祥のものだからだと思う。
それ故に、例えば般若信行で書かれている言葉は、
ヴェーダを詠唱する時と同じような発音の言葉が多い。
ヴェーダやお経もそれぞれに神の詩として訳されることが多いけれど、
それはイスラムでいうコーランであり、キリスト教でいう聖書なのだろう。
日本はもともと神を信仰する神道の国である。
だからかつて天皇は神としてあがめられていたし、
大きく形は変わったが、それでも天皇制はいまでも残っている。
初詣には多くの人が神社に行く、そしてお祈りをする。
おはらいだったり、厄よけも神社だ。
神道にも他宗教と同じように祈詩(のりとう)という言葉を用いて音を唱えるものがある。わたしの場合はヨガを通じて、インドのVedaを学ぶ機会を得たけれど、
日本古来の宗教に対して今まで興味をどうして持たなかったのか、、、
自分でも少し不思議だ。。
という訳で少し神道のチャンティング(祈詩)について調べているとすごく面白い。。
神道では「清める」ということを大切にするそうだ。
人間はこの世の中に「清い」存在として生まれてくる。
しかし、成長し生きる家庭において「怒りや妬み、嘘」などによってどんどん汚れていってします。神道はそれを清め、祓うことで清い存在を保つということらしい。
穢れとはそういう世俗の中で生きる中で「清らかさや、純粋さ」を失ってしまうことを指すらしい。
ヨガも同じこと。
マインドにかかってしまった雲や色を元のピュアな状態にすることがすごく大切なこととされている。そして清潔でいることの大切さを説いている。
日本はキレイな国だとか、清潔な人が多いとか、
海外にいくと日本人が大切にしている暮らし方や生活がよくわかる。
当たり前に片付けるや整理する、キレイにするということが出来るのは、
神道文化の中で培われてきた日本人の伝統文化なのだと思う。
とても面白いことに、祈詩もインドのウパニシャットのように、
物語風の展開になっているようだ。
そして何よりも日本語で理解できるという点が最大のメリットだと思った。
門前の小僧、習わぬ経を読む
まさにその通り。